~片づけていたら顔が動かなくなった日~
「最近、仕事が忙しいから、ちょっと疲れてるだけ」
そう思い込んでいたのは、40代の女性Mさん。
職場でも家庭でも頼られる存在で、休むなんて考えられない毎日でした。
最初のサイン
- 目が乾く
- 味が分かりにくい
- 耳の奥がズキッと痛むことがある
それでもMさんは、 「ストレスからくる一時的な不調」と思い込み、放置していました。
ある朝、鏡を見たら…
起きて洗面台の鏡を覗くと、 右半分の顔が動かない。
笑っても、瞬きをしようとしても、片側だけ反応しないのです。
元々、のの鍼灸室に時々「肩こり」でご来院されていて
「のの先生、顔面神経麻痺になっちゃった…先生治療をお願いします」
と、メッセージが届いたのですが
「いえ、先に病院へ必ず行って下さい。できるだけ早くです。でないと、後遺症が残る可能性が、ございますので、鍼灸院ではなく、病院です」と、お伝えしました。
医師からも「発症から72時間以内に治療を始めないと、後遺症が残る可能性があります」
と告げられたそうです
東洋医学的な視点
東洋医学では、顔面神経麻痺は 「風邪(ふうじゃ)」が身体に入り込み、気血の巡りを塞ぐことで発症すると考えます。
Mさんのように疲れとストレスで免疫が落ちていると、防御力が弱まり、外邪に負けやすくなります。
治療と変化
Mさんはステロイド治療と並行して鍼灸を開始。
- 表情筋の血流改善
- 神経の再生促進
- 自律神経の安定化
を目的に、3か月続けました。
今ではほとんど分からないほど回復し、笑顔を取り戻しました。
「ちょっと疲れてるだけ」と思っているその症状、実は危険なサインかもしれません。
顔面神経麻痺は、発症からの時間が勝負です。
「おかしい」と感じたら、 すぐに医療機関へ。
そして、回復期には鍼灸で血流と神経の回復をサポートすることで、後遺症のリスクを減らせます。
宜しかったらご覧下さい、厚生労働省のHPも顔面神経麻痺について、記載がございます。