~頑張りすぎが身体に残すサイン~
私の治療院に来られる患者さんを見ていると、真面目で、責任感が強く、つい自分のことを後回しにしてしまう頑張り屋さんほど、ある共通した症状や病気を抱えていることに気づきます。
ここでは、そんな方がかかりやすい不調や病気を、東洋医学の考えも交えてご紹介します。
1. 自律神経失調症
責任感や緊張感が続くと、交感神経が優位になりっぱなし。
- 不眠
- 動悸
- めまい
- 倦怠感
といった症状が出やすくなります。
東洋医学的には「肝(かん)」の気が高ぶり、気血の巡りが乱れることで心身のバランスが崩れる状態です。
2. 片頭痛・緊張型頭痛
パソコン作業や人間関係の気疲れで肩や首の筋肉がガチガチに。
筋肉が緊張すると血流が悪くなり、脳への血流も影響して頭痛を引き起こします。
東洋医学的には
「気滞血瘀(きたいけつお)」といって、気や血が滞った状態です。
3. 胃腸障害(胃痛・過敏性腸症候群など)
忙しさやプレッシャーで自律神経が乱れ、消化機能に影響。
- 胃が重い
- 下痢と便秘を繰り返す
- 胃酸過多
東洋医学的には「脾(ひ)」の働きが弱り、ストレスで「肝」が脾を攻撃する
“肝脾不和(かんぴふわ)”のパターンが多いです。
4. 不眠症
寝る前も「明日の予定」や「やらなきゃいけないこと」を考えてしまい、脳が休まらない。
入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒などが起こります。
東洋医学的には
「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」や
「心腎不交(しんじんふこう)」と呼ばれる状態で、心(しん)が落ち着かないため眠れません。
5. 更年期症状の悪化
女性ホルモンの変化に加え、頑張り屋さんは心身の緊張が取れないため、更年期の不調が強く出ることがあります。
- のぼせ
- 発汗
- イライラ
- 倦怠感
東洋医学的には
「腎陰虚(じんいんきょ)」にストレスによる
「肝火上炎(かんかじょうえん)」が加わった状態です。
まとめ
頑張ることは素晴らしいことですが、
身体はあなたが思っている以上に、あなたの無理を覚えています。
時には、予定を一つ減らして
「何もしない時間」を作ることも、立派な養生です。
鍼灸は、自律神経や気血の巡りを整え、身体の緊張を解くお手伝いができます。
頑張り屋さんほど、一度ゆるめる時間を持ってみてくださいね。
そして、一番大切な事
体のサインは、心からのサインです。
今出ている、不調、症状は全て、隠していた感情の現れかも?しれません
なぜ?首が回らないんでしょうか?
なぜ?肩が挙がらないのでしょうか?
単なる、運動不足では無く
心が、首を回したくないのかも?しれませんし
心から、肩を挙げたくないのかも?しれません。
そんな風に、のの鍼灸室は、患者様の不調はもちろんの事、患者様の心にも寄り添って、鍼灸治療を、日々、施しております。
心と、向き合った患者様は、回数券などの購入は必要なく
ちゃっちゃ!と、改善して行く、事例もございます。
頑張っている自分に、気付きましょう
そして、自分を大切にしましょう