多くの人は、体の不調が出ると「病気を治すために何を飲むか」「どこで治療するか」という外側のアプローチをまず考えます。
もちろん、それも大切です。ですが、実は病気をつくり出している内側の要因に目を向けることも、同じくらい重要です。
ほとんどの方が、「外側」にばかり目を向けている気がします。
「内側」に向けた人は、「外側」の人より、回復が早い傾向にあります(のの鍼灸室統計)
東洋医学には「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。
心と体は別々ではなく、一つのもの。
長く続くストレス・我慢・未消化の感情は、少しずつ体の働きに影響を与え、やがて不調として現れることがあります。
こうした問いかけをすると、症状が悪化するタイミングや原因となる出来事が浮かび上がることがあります。
自分の内面と向き合い、「あ、これが私の体に負担をかけていたんだ」と理解できると、体は安心し、緊張がほどけます。
この瞬間から、回復力がぐっと上がることも珍しくありません。
鍼灸や漢方、西洋医学の治療も、心の状態が整っている時ほど効果が出やすい傾向があります。
「薬+自分の気づき」や「鍼灸+心の整理」といった組み合わせが、結果的に治癒への近道になります。
病気を治すときに必要なのは、外側からの治療だけでなく、
「私の体は何を伝えたくて、この症状を出しているのか?」という視点です。
心と体の両方を見つめることで、本来の回復力は何倍にも引き出されます。